93日目: 大船渡市 → 釜石市
07:18 道の駅さんりく 出発
17:16 大町広場 到着
42238歩(total 4175371歩)
道の駅さんりくは、比較的静か。
夜はすごい霧だった。
本日の道程は、国道45号線を釜石まで。
今日は、天気がとっても良いのに、とにかく歩道無し長トンネルが多かった。
とにかく赤色LEDのテールライトと白色LEDの前照灯でやたらとアピール。
1つ目は特に記録していないが、ここですでに精神的に疲れた。
2つ目は、鍬台トンネル。
2.3km。
長過ぎるうえに交通量もかなり多い。
長いトンネルには途中に転回場があるが、いつもなら気味が悪くて入ることはない。
でも、中ほどでは粉塵がひどく、砂嵐のような状態になったので、そんなことも言ってられない。
どちらにも進みたくない距離だが、進むしかない。
救いなのは、岩手県に入ってから路側帯の砂利が減ったことだ。
単に清掃が入った直後だっただけかもしれないが、かなりきれい。
それでも砂嵐になるのだから、すごい砂利量とダンプの台数ってことだな。
3つめは石塚トンネル。
1.4km。
もう、じん肺になりそ。
そんな殺人的なトンネルの合間にある唐丹駅は野宿できそう。
トイレ有り、大きめの屋根有り。
いざとなったらホームの待合所が使える。
到着したときに、ちょうど駅を出発した三陸鉄道の列車に遭遇。
あとは、上ったり下ったりを繰り返して釜石に到着。
今日はついに、ついに、風呂に入れる!
釜石には昔ながらの銭湯が一軒だけある。
鶴の湯。
430円。
15時からのはずだが、のれんも出ていない14時半頃にお客さんが入っていく。
よそ者としては、最低限のマナーとして時間くらいは守っておくか。
どんなお客さんたちかなと思って入ると、良い人たちばかりだった。
姿を見るなり、
「どっから来た?」
と話しかけてくれ、野宿しやすそうな場所も教えてくれた。
さらに、
「洗い場でパンツくらい洗濯させてもらえ。」
と番台のオバチャンに許可まで取ってくれるし。
タイツやズボンも洗濯する予定だったので、流石に洗い場で洗濯するには大がかりになるので遠慮しようと思ったが、オバチャンも優しくて、
「全部洗ったら良いよ。」
って。
別のお客さんが来たら、
「この兄ちゃんが洗い場で洗濯をするけど、気にすんな。」
とオッチャンが断りを入れてくれるし。
どれだけ良い人たちやねん。
それならお言葉に甘えて、着ているもの全部洗っちゃお。
熱いお湯で洗えるというのも嬉しい。
銭湯を出る際に、しっかりお礼を言って出ようとしたら、
「ちょっとだけだけど食べて。」
とオバチャンが袋をくれた。
お土産っぽいお菓子の差し入れである。
ほんとお世話になりました。
「イオンの前に広場があるからそこなら野宿できると思うよ。」
と、銭湯で教えられた通り、近くのイオンに行ってみると、まぁすばらしい野宿場所じゃあないですか。
トイレ有り、水場有り、大きめ東屋が3つ有り。
通り道から離れた東屋は、距離もあるし、植木やテーブルなどで見えにくくもなっているので、あまり気にせずにゆっくりできる。
そこから通り道側の景色。
テントを張るまで、テーブルに洗濯物を。
やっててふと思ったが、移動性ホームレスだな。
「市が整備した広場で、イオンの管理じゃないから、たぶん大丈夫だと思うよ。」
と、どこまでも野宿人思いなオバチャンのお言葉。
本日の泊まり場はここに致します。
流石に火は使わない方が良いかな。