佐多岬から宗谷岬 3920km

Apr.-Aug.2017:鹿児島佐多岬から北海道宗谷岬までの日々報告

番外編6日目: 千歳市 → 西

07:15 道の駅サーモンパーク千歳 出発
19:30 友人宅 到着
12279歩

 

ついに北海道を離れる。
ちょうど1ヶ月。

 

いろいろと帰る方法を考えたが、とにかくめんどくさくなって、飛行機でバビューンと飛ぶことにした。

 

そうすると、ガソリンバーナーがネックになる。
とりあえず、道の駅で残りのガソリンを使いきる。
ボトルを振った感じだと、半分以上は残っている。
最大火力で放置するが、なかなかなくならない。
熱がもったいないと思い、乾いていない洗濯物をかざしたり、タオルを少し焦がしたりしながら、1時間弱くらい火遊びをしていた。
燃料ボトル、バーナーには微量にガソリンが付着しているので、チャッカマンで火をつけて可能な限り飛ばしておいた。

 

準備が整い、いざ新千歳空港へ。
この旅最後のまとまった歩行だ。
ほんと涼しい。
あまり汗もかかず、サラッとして夏とは思えない。
新千歳空港までは約1万歩。

 

スカイマークに乗る予定なので、カウンターでチェックインを済ませ、ついでにお姉さんに聞いてみた。
「アウトドア用のバーナーは預け荷物に入れられますか?」
お姉さんは知らないらしく、先輩?に聞きに行ったが、答えはNo。
やっぱりか。

 

そこから調査が始まる。
まずネットで経験談を調べる。
そして、航空会社のページで規則を確認する。
念のため航空会社に電話もしてみて、国交省の担当窓口にも問い合わせてみる。
皆、国交省が作ったリストをもとに、
「ガソリンの残留の可能性があるものは乗せられない。」
と。
国交省の担当者はめんどくさそうに話し、危険物を積載できるわけがないだろバカかお前、と言わんばかりの話しぶりだ。
極微量に付着したガソリンが、どれだけ危険なんだろうなとは思ったが、確認しても意味がなさそうだったので、すぐに電話を切った。

 

実際、どれくらいの量から危険になるのだろう。
燃料ボトルにチャッカマンの火を近づけると、意外と大きな炎が上がったので確かに危険だなとは思ったが、きっちり洗浄をしていたら大丈夫な気もする。
まぁ、そう期待している、というだけで、検証をする気もないが。

 

さて、飛行機には乗せられないとなると、どうしよう。
まずは郵便局に聞いてみるか。
同じように聞かれることがよくあるのか、慣れた感じで「すみません、送れません。」
と。
でも、「ヤマトさんも窓口があるので聞いてみては?どうにか方法があるかもしれません。」
とアドバイスをくれた。

 

ヤマトは1Fと2Fに窓口があり、とりあえず1Fに行ってみた。
こちらも慣れているのか、食い気味に、
「送れません。空もダメ、トラックもダメだ。もう捨てるしかねぇよ。俺はいつもそう言ってんだ。」
少し「おっ!」と思う言い方だったが、お礼を言って窓口をあとにした。

 

佐川は空港には窓口がないが、千歳に営業所があるので電話で聞いてみた。
物を見ないとハッキリは言えない、ヤマトさんがダメと言ったならウチもだめかも、という感じで、わざわざ千歳まで戻る気にはなれなかった。

 

さて、どうしたもんかな。

 

もう1度Googleさんに尋ねてみる。

 

とりあえずヤマトのページの空輸できない物を見てみると、やっぱりバーナー系は乗せられなさそうな書き方だ。

...ってか空輸じゃないなら、少しは緩いんじゃね?
確かに、ここまで「陸送で」と指定はしていなかった。
1Fではトラックもダメ、みたいに言われたが、2Fでもう一度聞いてみよう。
ということで聞いてみると、わざわざ電話で確認していただいて、私も電話に出ながら、
「原則としては送れませんが、空焚きをして燃料を飛ばしていれば、陸送することはできます。」
ということなので、
「燃料ボトルは空の状態で、ボトルもバーナーも火を近づけても燃焼しないことを確認しています。」
と言うと、
「それならば。」
とO.K.が出た。

 

Thanks, YAMATO!

 

窓口のオバ、いやお姉さんも気持ちの良い対応で、ヤマトLoveだよ。
バーナー一式、あるいはボトルだけは廃棄しなければいけないかなと半ば諦めていたので、チョー嬉しかった。
「ただ、到着には時間がかかる。」
とのことだが、そんなことは別に構わない。
送れるだけで万々歳です。
ありがとうヤマト。

 

ついに北海道を離れる。
ちょうど1ヶ月。

 

本日の泊まり場は、友人宅。
3ヶ月くらいかかった道のりが、たったの2時間くらい、たったの2000歩くらいか。
科学技術ってすごいな。