50日目: 京都市 → 滋賀県大津市
07:30 岡崎公園 出発
17:10 なぎさ公園 到着
39565歩(total 2155826歩)
ムカデと寝ていたらしい。
どうしてこうも毎日なにかが起きるのか。
深夜2時頃に雨音が聞こえてきたので、テント上に干していた衣類をテント内に取り込んでまた寝た。
朝、着替えようと思って、取り込んでいたタイツを引っ張りあげた時である。
ウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾウゾ
「ふぁあ !?」
思わず声をあげてしまった。
朝からヒヤリだよ。
でも、4時間くらいは仲良く寝ていたことを考えると、意外とフレンドリーな奴なのかも。
と思えるようなヴィジュアルではない、あいつは。
ウゾウゾした先には手拭いが。
引っ張りあげると、次はリュックに。
テントの外にリュックを引っ張り出すと、肩ひも部分から背中の隙間部分へ潜り込んだ。じっとしている。
すぐ横に割り箸が落ちていたので、それで...エイッ!
黒い影が草むらの方へ飛んだが、それとは確認できなかった。
しかし、リュックにはもう何もいない。
でも、ほんとにやつがいなくなったのかどうかの確信が持てない。
不安を抱えたまま支度をしてリュックを背負う。
人混みの中で自分の顔をムカデが這っている光景を想像したが、そんなことが起きることもなく、ちゃんとあの時除去できていたようだ。
あと、昨晩はトイレ近くのテーブル横にテントを張ろうとしていたら、じいさんとおばさんが現れ、23時頃までいたのでなかなか張れなかった。
それに加えてムカデでしょ。
京都に嫌われてるのかしら。
本日の道程は、引き続き京都市内を観光した後、三条大橋から東海道五十三次の逆打ち開始。大津宿まで。
生八つ橋を食べたいが、お店が開くにはまだまだ時間があったので、わりと近くにある哲学の道へ。
というのも、昨晩飯を食わせてくれたオジサンが今回の旅行で行った、と言っていたのでどんなところなのか散策に。
言ってしまえば小川沿いの遊歩道なのだが、けっこうきれいな道で、もう少しすれば蛍も飛ぶらしい。
哲学の道を進むと東山慈照寺、いわゆる銀閣寺があったので、入ってみた。
修学旅行で来たような来ていないような、と記憶が曖昧だったが、たぶん来たことがなかった。中に入ってそう思った。入場料500円。
思った以上に綺麗なところで、お寺を見て久々にワクワクした。
小学生の時に来ても、恐らく何にも感じなかっただろうなぁ。
境内に入ってすぐに観音殿があり、それはもちろん良いのだが、境内全体にきれいに苔が生え、ほんとにきれいだった。
思わず手入れをしている方にいろいろ話を聞いた。
そして、開門の8時半に入ったのも良かった。
ちょっと後に修学旅行生や外国人の団体が入ってきたので、それらに巻き込まれると落ち着いて見れなかっただろうな。
時間も良い具合になったので、聖護院に生八つ橋を買いに。
京都来たら食わにゃね。
一番小さい40枚入りで540円。
やっぱおいし。
そしてついに、この旅の旧東海道の起点、三条大橋へ。
昨日からこの辺りはウロウロしていたが、絶対に通らないようにしていた。
橋の西詰には弥次喜多の像があり、気分も上がる。
今ここを歩いている人のどれくらいが、ここを東海道の終点だと知っているだろうか。
この弥次喜多が誰かを知っているだろうか。
という自分も、この旅に出る前に東海道中膝栗毛を読んで、ようやくちゃんと知ったくらいなのだが。
京都を出てから、これまでの西国街道などとは違って、かなり親切に案内や説明板が設置されていると感じた。
滋賀県入り。
逢坂の関にはトイレ、東屋が有り、野宿可能だ。1号がすぐそこを走っているので、気になる人は気になるかも。
大津の街に下りてからは、寝床を探すために湖岸へ。
夜から雨の予報なので、今日は屋根がちゃんと欲しい。
でも、なかなか十分な屋根のある東屋がない。
結局、湖岸のなぎさ公園を端っこまで行き、ビーチの洗い場?が今日の泊まり場。トイレ近し、水場有り、屋根有り。
人もあまり通らない。