かちにてまいる

Apr.-Aug.2017:鹿児島佐多岬から北海道宗谷岬までの日々報告

16日目: 諫早市飯森 → 長崎市

07:10 飯森 総合グラウンド 出発
17:22 本河内ダム 到着
41225歩
右足裏に若干の違和感

 

正直なめていた。

 

「幽霊とかよりも、人間って何するかわからないから何よりも怖いんだよなぁ」
「野性動物もまぁ怖いけどね」


こんな感じでなめていた。

 

03:17
ふと目が覚め時計を見る。星がきれいかもと思いテントのチャックを開ける。残念ながら曇っていて全然見えない。チェッ。また床につく。

 

目を閉じて横になっていると、遠くからガサゴソという音が聞こえてきた。
「何か動物かなぁ」
と余裕をかましている間にもその音が徐々に近づいてくる。

 

パキッ、パキッ。
それなりの太さの枝を踏み折っている。
その時点でそれなりの重量があると推測し、上体を起こした。
こちらが音を発して良いのか否かがわからないので、息を潜めることを選択。

 

音はさらに近づく。
ゆっくり歩きながら臭いを嗅いでいるようだ。

 

音がかなり近くなる。
そして止まる。

 

スニフ、スニフ。
ンゴッ。

 

あまりの音の近さに寝袋を飛び出た。
眼鏡を探り、ダウンを来てテントの外へ飛び出した。

 

音は止んでいる。
闇に目を凝らす。
森を見つめたまま身動きが取れなくなる。

 

5分後くらいだろうか、音は9時の方向から6時の方向へ、そして距離も50m以上は離れたようだ。
音は周囲を回るようにしばらく続き、20分後くらいには音がしなくなった。

 

まだ4時。
しかし、落ち着いて寝てなどいられない。徐々に荷物をテントから出し、片付けを始める。周囲を見られないテント内では片付けはできない。

 

30分くらいして、なんとなく大丈夫な気がし始めたので、朝食の準備を始めた。

 

空が若干白んできたのが5時頃。
すると8時の方向から再び枝を踏み折る音。ハッとしたが、それきり音がなることはなかった。

 

05:15最初のカラスが鳴いてようやく安心できた。

 

明るくなってから周りを調査した。
10mは離れているかと思っていたが、5mも無いくらいのところに枯れ葉をひっくり返したような跡が続いていた。
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写真中の 荷物があるところにテントを張っていた。野外ステージの左端の柱のすぐ横に跡が残っていた。その左の盛り上がりが遊歩道。
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写真左上から木の周りを回り、右下に向かって黒い跡が続いていた。15cmくらいの幅で引きずったような感じ。

 

最も近づいているところで跡はなくなり、遊歩道の方に足跡らしきものが続いていた。

 

飯森の街を発つ前に、野宿場所として公園を教えてくれたガソリンスタンドのオジサンに報告。

「あそこってイノシシ出ますか?」
「ハハッ。出るかもな。ばってん、そんな狂暴じゃないと思うけどな。」

 

...。おかげ様で野性動物の恐ろしさを味わいました(一人でビビってただけ)。

 

オジサンにコーヒーを淹れていただいて、しばらく話をした。「頑張れよ!」と、帰り際に空豆のお菓子までいただいた。

 

ということで、飯森にある総合グラウンドあたりでの野宿はやめた方がいい。

1時間くらい歩けば東長崎公園というのが251号沿いにあり、道沿いのファミマの裏の広場には東屋があるのは道からでも確認できた。

さらに日見まで行けば、日見公園(ファミマ有、トイレ有)、日見峠までに何ヵ所か野宿できそうな広場があった(高速の高架下にある坂下公園なら雨がしのげる)。

 

長崎までは旧の長崎街道を通った。日見バイパスを通らず日見の街に降りれば自ずと進む道はわかるはず。
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長崎には昼頃着いたので、チャンポンを食べ、たまたまやっていた帆船祭り的なものを見物し、銭湯(日栄湯350円)に行ったりとけっこうウロウロした。
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しかし、坂ばかりの長崎の街には、野宿しやすいような「民家と距離がある」公園は無く、数km手前の本河内ダムまで引き返した。
ということで本日の泊まり場は、本河内ダムにある公園のトイレ横の倉庫前の軒下。
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